今回の記事は、2023年6月18日に学書主催で行われた福岡セミナー(&Webセミナー)を文字起こしした内容となります。
セミナー動画自体もYOUTUBEにUPしております。
下記よりご確認いただけます。
小学改訂のポイント解説
解説いたしますのは、西日本販売推進部の安渡さんです。
動画の長さは14分です。
文字起こしには00:00:00の表記がありますが、時間:分:秒の表記です。
※00:02:05⇒動画内の2分5秒時点という意味です。
以下は文字起こしです。
学書西日本販売推進部の安渡(あと)と申します。
本日は学書オンラインセミナー、また福岡セミナーにご参加いただきありがとうございます。
私の方からは小学校教科書改訂内容、ミニ情報ということでお話しさせていただきます。
これから画面の共有をさせていただきます。
小学教科書改訂内容ミニ情報ということで、2020年に新学習指導要領に沿った教科書の使用が始まり、3年が経ちました。
早いもので、2024年には新たに改訂された教科書の使用が始まります。
改訂された内容について、各教科書会社のホームページであったり、実際に教科書の見本を確認して感じたことをまとめましたのでお伝えいたします。
まずは教科書の改訂のスケジュールなんですけども、去年2022年に小学校用の教科書検定が行われました。
現行の指導要領で2回目の検定でございます。小学校の新教科書計149点、11教科中13科目が全て検定に合格となっております。
そして、今年2023年に新教科書採択となり、採択については例年9月ごろ発表されておりますので、今年もおそらく9月ごろに発表されるかと思われます。
そして来年2024年には新教科書のスタートが始まるという流れになっております。
そして、2020年は教科書大改訂ということだったのですけども、今回2024年は教科書小改訂となります。
次に改訂のポイントをお伝えいたします。
小改訂を行っているため、各教科とも単元の大きな変更は見られませんでした。
ただ、教科書ページの増減であったり、WORDブックの追加が英語でございました。
WORDBOOKというものは、英単語言い表現を扱ったテキストで、開隆堂と三省堂で新たに増えました。
国語で新しい素材文がございましたので、こちらも後ほどご紹介させていただきます。
続きまして、QRコンテンツの充実ということで、教科書全点にQRコードがついております。
各教科書会社ともQRコンテンツについて強く打ち出ししておりました。
そして続きまして、プログラミング内容のページ増ということで、前回の改訂からプログラミングが必修化されまして、算数・理科だけではなく、国語でも扱っている教科書がございました。
理由はGIGAスクール構想の進展によって、デジタル端末タブレットなども一人一台だとか、
民間を含めたプログラミング教育の盛り上がりなど、これまでと環境が変わってきているところもページが増えた要因かなと思っております。
そして、SDGSの関連のページも増えております。
そして、新型コロナウイルスに関する記述が保健体育で見られました。
感染症の単元で新型コロナウイルスについてページを割いて扱っております。
マスクのつけ方であったり、3密の回避法、ソーシャルディスタンスを紹介しております。
マスクの付け方に関しては、動画での説明も用意されておりました。
他には算数などでメジャーリーグの大谷翔平選手のコラムが、道徳で藤井聡太氏のお話が扱われたりしておりました。
以上は教科書の改訂ポイントでございます。
続きまして、各教科ごとに御紹介いたします。
まずは国語
この数字なんですけども、小学校1年生から小学6年生のページを合計した数になっております。
こちらは現行の数字が小学1年生から小学校6年生まで足した分が1992ページで、新しい教科書の東書の小1から小6を足したものが1922ページと70ページでページが減っております。
東書に関しては、小1以外の学年が8ページから16ページ減っておりました。
学図については発刊がなくなりまして、教出・光村に関しても各学年でページの増減がございまして、こちらの数字となりました。
東書に関してなんですけども、国語だけではなく、他の教科でもページ数が減っている傾向が見られました。
こちらに関してはホームページを見ていて、東書はQRコンテンツ力を入れられている感じがしましたので、その辺がページ減と関係しているかもしれません。
国語のポイントなんですけども、まず素材文の変更、その後、光村・東書の新しいスタイルをご紹介させていただきます。
他にはQRコンテンツで東書でデジタル資料を活用しようということで、資料動画でたり、キーボードの入力のし方、
筆順アニメーションといったの漢字の書き方やそういったものを動画で紹介するようなコンテンツが増えておりました。
また、光村の教科書では、新コーナーの設置ということで、国語の学びを見渡そうということで、
巻頭に学習の進め方を確かめたりだとか、1年間の学びの見通しを見たりするようなページが新しく新設されておりました。
こちらは次の教科書の新しい素材になります。
- みきのたからもの
- 春風をたどって
- 友情のかべ新聞
- スワンレイクのほとりで
こちら全部光村図書のホームページを引用しておりますので、もしよろしければご覧いただければと思います。
図や表を多く取り入れた説明文が増加しておりました。
3年生で姿を変える大豆
4年生の要約する時では、要約のし方について。
4年生の「風船で宇宙へ」
興味を持ったことに沿って要約するというふうに段階的にその取り組むことで、論理的思考力と情報活用力を身につけるっていう教科書の配列の変更が行われておりました。
続きまして東書でございます。下記が文学の新教材で、こちらは新しく増えておりました。
- 落ち葉
- ワニのおじいさんの宝物
- おにぎり石の伝説
- サナギたちの教室
- 模型のまち
下記は説明文の新教材でございます。こちらが新しく追加されたものになります。
- 物園の看板とガイドブック
- 給食だよりを読みくらべよう
- せっちゃくざいの今と昔
- カミツキガメは悪者か
次に英語
東書に関しましては教科書の増減がございませんでした。
開隆堂と三省堂に関しては52ページ、14ページと増えているんですけども、
こちらの先程申し上げたのはワードブックのページ数も含んでおりますので、こちらは増えているような結果となっております。
その他の教出・光村はページ数が減っておりまして啓林館が28ページ増えているっていう風な結果となっております。
英語の変わった点なんですけども、特に東書のSDGsについて学ぶユニットがございまして、
SDGSを意識して地球市民としての心を育むだとか、共同教育などこういった単元も絡めてSDGSを学んでいくっていう風なところが触れておりました。
また、学びやすい単元構成の変更ということで、こちらの5年生で学習する言語材料が多い。
6年生でももっと議論に新しい言語材料を教えたいっていう風に御意見が先生方からありまして、
6年生の前半までの新規の言語材料を導入し、5年生の学習内容に余裕を持たせるように変更がございました。
開隆堂と三省堂に新たにワードブックが付いたっていうところが大きな変更点でございました。
続きまして、算数なんですけども、東書が76ページ、ページ数は減っております。
大日と教出を含めて啓林館が-90ページで日文が72ページと増えているような数字となっております。
算数と理科と社会
大きな変更が見られませんでした。
新しく追加された項目をご紹介いたします。
啓林で単元の名称の変更がありまして、小6の資料の調べ方がデータの整理と活用に変更がございました。
また、プログラミングで啓林館に関しては、各学年でわくわくプログラミング、小3以上でわくわくSDGSが創設されております。
また、小1で分冊になってた、啓林館と大日の2社ございました。
続いて理科なんですけども、こちら東書がまだ60ページ、ページ数が減っておりまして、大日・学図がページ数が増えていきまして、教出は-62ページ。
信州教育出版が20ページ増えて啓林館が-8ページとなっております。
理科に関しては東書のQRコンテンツの充実ということで、理科とSDGS、理科とプログラミングが巻末に設置された。
啓林館の小5で単元の変更がございまして、「雲と天気の変化」が前半に移動しておりますので、
こちらの単元について変わってますので、また御確認いただければと思います。
そして大日に関してはSDGS、教科書サイズがA4になり使いやすくなっております。
最後に社会なんですけども、東書が-44ページ、教出がプラス26ページ、日文がプラス68ページと2社増えているような形となっています。
社会に関しては、東書が全学年合計でQRコンテンツが250点以上追加されたということで、
内容としては教科書登場人物のインタビューであったり、教科書の使い方、ウェブ資料などをご用意されておりました。
日文に関しては、SDGSのコーナー社会間学習の進み方を新たに追加いたしておりました。
改訂のポイントは以上でございます。
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